About
「おいしいパンを、作ってみたい」
笹原由子の「パン熱」は、自分でパンを作ることから始まりました。パンについての意識が高まり、評判のよい東京のパン屋さんをめぐるうち、どの店にも、とびきりおいしい、美しいパンがあることに気づきました。笹原は、街で出会った美味しいパンを、水彩画で描いてみることにしました。
パンに興味のない人は、どの店のパンも、同じように見えるかもしれません。でも、笹原の目には違うのです。あの店で売っているクロワッサンと、この店のクロワッサンは違うのです。笹原が描きたいのは、職人が魂を込めて作った、姿の美しいパンです。
笹原が集めた、パンのコレクションが “BREAD 1set” (ブレッドワンセット)です。
これらはどれも、一般名称の「パン」ではありません。
ある時点で、特定のお店の特定の職人が作った「とびきりおいしいパン」のコレクションであり、すべて固有名詞なのです。
絵を描きながら、彼女がパンとパン屋さんと職人たちの情熱についてたどりついた、一つの結論があります。それは
美しいパンは、おいしい。
おいしいパンは、美しい
という真実です。
笹原由子
Yoshiko Sasahara /イラストレーター
90年代よりデジタルで個性的なイラストを描き、マガジンハウス「an an」「ターザン」等の雑誌や大手クライアントの広告の実績多数。2013年よりパン水彩画シリーズ「 BREAD 1set 」を展開。ワークショップやオリジナルパングッズを企画制作販売する。